アーンドメディア
アーンドメディア(Earned Media)とは、ブログやSNSなど、顧客や消費者が情報の起点となるメディアのことを指します。商品やサービスの情報が、広告ではなく口コミとして伝搬していくことが特徴です。Earned = 信頼や評判を獲得する、から名前が付けられています。
有料のネット広告のことを「ペイドメディア」、自社ホームページのことを「オウンドメディア」と呼び、3つ合わせてトリプルメディアとも呼ばれます。
アーンドメディアのメリットは3つあります。
1.信頼度が高い
- アーンドメディアの最大の特徴は、自分にとって身近な人から情報が発信されることです。
例えば、家族や友人、恋人やその友達などです。
身近な存在から発信された情報は、テレビCMやネット広告から受け取る情報よりも信頼度が高く、素直に受け取られやすいです。
そのため、いわゆる口コミによる情報拡散や、それを活用したマーケティングが重視されるようになってきました。
2.低コストで始められる
- ペイドメディアはもちろんお金がかかりますし、オウンドメディアもHP作成やサーバー管理にコストがかかります。一方、アーンドメディアは既存のサービスを用いればよいため、コストをかけずに始められます。
3.情報収集ができる
- アーンドメディアを通じて、自社商品のユーザーと親密なやり取りをおこなうことができます。これは、アーンドメディアが元々コミュニケーションツールとして発達してきたという歴史が背景にあります。
ユーザーの率直な意見/評判を集めることができるため、情報入手手段としてもアーンドメディアは優れています。
一方デメリットは、情報の内容や質、量を企業側からコントロールすることが難しいことです。そのため、不祥事を起こしてしまうと、悪い評判が一気に広まり、炎上と呼ばれる現象が起こってしまいます。また、アーンドメディアは個人が手軽に情報発信することができるため、ネットリテラシーが低い人が発信する情報で炎上することもあります。アルバイトが載せた不適切な写真/動画による炎上は一時期問題になりました。